薄氏崩しのためか 親交の深い大連の実業家を拘束

【大紀元日本4月3日】先日解任された重慶市元トップの薄熙来と親密な関係にあるとされる、大連市の実業家・徐明(41)氏が、共産党の紀律部門に拘束され、取り調べを受けている。中国国内の複数のメディアが先月31日に伝えた。薄氏の息子の留学費用を提供するなど、薄一家の後援者と言われた同氏は、薄氏のを調べるため事情聴取を受けていると見られている。

新華社通信傘下の財経国家週刊、毎日経済新聞など国内メディアは31日、徐氏が15日に経済問題で拘束されたと報じた。徐氏を会長とする大連実徳集団は4月1日、同氏と先月14日から連絡を取れなくなったことを認めた。徐氏の拘束と同日、薄氏の解任が発表された。

国内報道によると、調査を主導しているのは政府幹部の汚職を追究する中央紀律検査委員会で、薄氏の経済問題調査にあたり、手がかりを探っていると伝えられている。拘束から約半月後に事実が報じられたのは、調査目途が付いたからではないかと見られている。

実徳集団は92年に徐氏により大連で創業された。建築、保険、家電、スポーツなど多角的な経営を展開し、急成長を遂げ、徐氏本人も2005年に中国版フォーブスで8位に名を連ね、その後、国内長者番付の常連となった。しかし、急成長の背後に92~00年まで大連市委書記、市長を在任した薄氏との癒着に関する噂も絶えなかった。

薄氏の息子のイギリスとアメリカ留学に費用が同氏によって提供されていると言われている。フェラーリなど高級車を乗り回し、ナイトクラブで豪遊するなど、海外で贅沢三昧の生活を送っている息子は常にインターネットで話題となっていた。

さらに、弁護士である薄氏の妻は徐氏の企業を通じて多額な利益を得ているとも言われている。

メインバンクである中国建設銀行はすでに同集団への融資を凍結し、資金の回収を始めているという。さらに、財経済国家週刊は、「拘束されたのは徐氏だけではない」と伝えている。

 (翻訳報道・高遠)
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