ニューヨークタイムズ:重慶事件で中共政権の正当性が問われる

【大紀元日本4月21日】重慶市元トップの薄煕来氏が解任された一連の事件で、中国共産党上層部における腐敗の実態が浮き彫りになった。米紙ニューヨークタイムズは、その実態はすでに薄氏個人への処分では解決できず、共産党政権自身の正当性が問われるほど深刻だと指摘している。

同紙13日付の報道は、薄氏のスキャンダルの拡大は中共上層部の粗相をあらわにし、中共政権の安定に不利な影響を与えている、と党内関係者の見解を引用した。また、国民の選挙ではなく、引退する指導部が後継者を選任するというやり方も疑問視され始めているという。

「今回の事件は中国に対して深遠な影響を与えている」。米ボストン大学の中国政治学者、ジョゼフ・フィユスミス氏はこう見ている。「事件は中国社会に衝撃を与えており、共産党の信用はいっそう失墜している」

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