宰相の腹の中は、船に竿をさせるほど大きい

【大紀元日本5月29日】中国のことわざに度量のある人物のたとえとして、「宰相肚里能撑船(宰相の腹の中は船に竿をさせるほど大きい。つまり度量が大きい)」という言葉がある。求められるリーダーとは、的確な指導力と行動力、広大な忍耐力と寛容な心を兼ね備えた人物であろう。それは、古代から現代に至るまで変わらないものだ。

中国の宋の時代、3人の皇帝に仕えた富弼(ふひつ)という宰相がいた。彼は若い頃から度量が広く、寛容であったと記録にある。『宋史』によると、彼は「質素で礼儀正しく、他人に話す時は、たとえ相手が自分より若く社会的地位が低くても、同様に相手を尊重して話した。彼の容貌には落ち着きがあり、恭しく、滅多に怒らなかった。彼の天性は善良で、邪悪を嫌った」

富弼は他人から罵られても、その罵声は彼の耳に届かなかった。まるで、彼には悪口が聞こえないかのようだった。ある日、隣にいた彼の知人が言った。「あの男は、君を罵っているぞ」。富弼は言った。「たぶん、他の人を罵っているのだろう」。知人は再び、富弼に言った。「あの男は、君の名前を叫んでいるじゃないか」

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