在米サンフランシスコ法輪功襲撃事件 憎悪犯罪の可能性 過去8カ月で9回

【大紀元日本6月29日】米サンフランシスコ警察署長グレッグ・サー氏は27日、同地区中華街で起き続けている法輪功学習者への暴行事件について、偏見により生じる憎悪犯罪(ヘイトクライム)である可能性について調査していると述べた。

先々週末と先週末続けて、中国本土で起きている法輪功への迫害、不当連行により臓器奪取された事件などについて訴えるパネルを掲げていた同学習者たち4人が、地元の中国人男性により口頭また身体的暴行を受けた。1人の男が警察により起訴された。

憎悪犯罪とは、人種や宗教、障害など特定グループに対する偏見で引き起こされる精神・身体への暴行を指す。サンフランシスコの法輪功スポークスマンは、過去8カ月で少なくとも9回襲撃に遭い、7回はチャイナタウンで起きたと主張する。

新唐人テレビの取材に応じたサンフランシスコ警察署長は、現在、担当部門による調査が行われているが「暴力行為の動機が信教に対しての攻撃であるならば、それは憎悪犯罪と位置づけられる」と話した。またサンフランシスコ市長エドウィン・リー氏も、この調査結果について注目していると大紀元に述べている。

殴った男性、突然倒れこみ「殴られた」と主張

下記のビデオは10日に起きた傷害事件の一つ。事件始終を録画していた法輪功学習者がインターネットの動画サイトに公開した。それによると、帽子をかぶった年長男性が法輪功学習者を罵っており、やがて若い男性の顔面を殴った。警察が到着すると、この男性は別の中国人男性のアイデアで突然床にしゃがみ込み、逆に「暴行を受けた」振りをし、被害者を装った。また別の中国語を話す男性が「もし中国本土にいるなら、足をへし折ってやる」などと学習者に対して暴言を吐いた。この年長男性は警察に起訴された。

ニューヨーク在住の人権弁護士イエ・ニン氏は、「サンフランシスコでの事件は、動機が憎悪によるもので、けっして単純暴力事件ではない」と話す。

中国共産党が率いる法輪功弾圧政策は、中国国内問題ではなく国際的にも認知されている。先日、人権団体アムネスティ・インターナショナルは、中国国内で連行された2人の法輪功学習者「拷問の危険性がある」として解放を国際社会に呼びかけた。さらに中国国民も法輪功迫害については反対姿勢が目立ってきており、2人の学習者の解放について300人の村民が署名活動を行った。 

(翻訳編集・ 佐渡 道世)
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