【大紀元日本8月30日】岐阜県高山市丹生川町にある飛騨大鍾乳洞は標高900mに位置し、洞内は真夏でも平均気温12度。残暑が続く中、ひとときの涼を楽しみに飛騨大鍾乳洞へ行ってきました。
中部縦貫自動車道高山ICから車で約20分、飛騨大鍾乳洞に到着。暑い日だったので、すぐに洞内に入りました。中は薄暗く、入った瞬間はひんやりとして肌寒く感じます。水の流れる音が聞こえ、上からぽたぽたと水が滴り、赤や青のライトに照らされていました。
ここは2億5千万年前には海だったそうで、海の中のサンゴなどから石灰石ができ、何万年もかけて雨水に溶けこみ、堆積してつくられたという鍾乳洞には年月を感じました。
洞内にはさまざまな形の鍾乳石があります。その中でも特に、色が白くて左右にねじれながら垂れ下がっている「ヘリクタイト」が多く見られました。
順路を進むと、夢の宮殿、月の世界、などの名前を付けられた鍾乳石が目に入りました。神秘的で幻想的、なんとも言えず美しい世界です。
鍾乳洞は全長約800メートル、出口は三つで、全部を見て回ると約40分程かかります。
鍾乳洞の入り口には、大橋コレクション館があります。館内には飛騨大鍾乳洞の発見者である「故・大橋 外吉」氏が集めた世界の美術品、装飾品など約1000点が展示されていました。真珠を飾ったお城、古いつぼなどがある中で、07年に盗難にあい、08年に戻された金塊がもっとも注目されていました。
鍾乳洞観光の支配人、長沼伸彦さんによると、年間の来場者数は約13万人。夏は幻想的な世界をひんやり感覚で楽しめ、冬は岩壁に谷水をかけて凍らせた氷柱のライトアップが楽しめるそうです。
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