中国で最大規模の生体臓器売買が発覚 解放軍病院が関与
中国でこれまで最大規模の不法臓器売買事件の訴訟が始まっている。10日に出版された『財経』誌の報道によれば、同案件は51個の生体腎臓移植にかかわっており、金額は1000万元(約1億2000万円)以上に上るという。起訴された16人の容疑者の中には元締めやブローカー、医療関係者が含まれており、北京解放軍304病院泌尿科と山東省地方裁判所の関与も報じられている。
本件臓器販売団体の元締めである鄭偉は304病院泌尿科の主任・葉林陽のはからいで、同病院の医療関係者に成り済ましていた。彼は医師を集め、生体から腎臓を摘出し、死刑囚の腎臓と偽ったという。
『財経』誌の記者・徐凱氏が得た公文書によると、北京市海淀区検察側の情報では、2010年3月から同年6月の間に、鄭に雇われた周鵬、趙健などの医師が江蘇省徐州市の医療施設で、合わせて20個余りの腎臓を生体から摘出し、北京の尿毒症患者に売ったと公表している。
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