ノーベル文学賞の莫言氏 作品の海賊版が横行
【大紀元日本10月27日】中国初のノーベル文学賞受賞者・莫言(モーイェン)氏作品の海賊版が中国国内で横行している。同氏と正式に契約を交わした北京精典博維社は、すでに1千万元(約1億3千万円)に上る損失が生じている。英BBC放送が23日報じた。
同社の陳黎明社長は、現在国内で流通している電子版を含む莫氏の著作物は、ほとんど正式契約を交わしていないと指摘。また、市場に出回っている莫氏の作品は数十種類あり、版権を所有していると自称する出版社は15社に上るが、正式な版権を有するのは同社のみだと陳社長は説明した。
同社は今年5月に莫氏と契約を交わしているが、ノーベル文学賞の受賞がきっかけに国内で「莫言ブーム」が起き、海賊版が市場を闊歩するようになった。同社は今後、法的手段を含む海賊版対策を講じるという。
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