薄煕来氏への刑事捜査開始 指導部、江派抑え込みを急ぐ

薄煕来氏への刑事捜査が始まった(Getty Images)

【大紀元日本10月27日】中国検察当局は、重慶市の元トップの薄熙来氏に対する刑事捜査を正式に開始した。国営新華社通信が26日、報じた。

新華社は、検査当局は一連の調査を経て「薄熙来を刑事犯罪の疑いで捜査することを決定した」と伝え、「法に則して強制措置を講じ捜査を進める」と薄氏が拘束されていることを示唆した。

これに先立ち、前日の25日、全国人民代表大会(全人代)は薄氏の代表資格の取り消しを決定し、薄氏はこれにより不逮捕特権を失ったばかり。来月8日に控える共産党大会を前に、当局は薄氏の刑事訴追を急いだもようだ。

先月28日の共産党政治局会議で、薄氏はすでに党籍剥奪と公職追放処分となり、身柄を司法機関に送られていた。処分の理由には巨額の収賄容疑や、妻の英国人殺人事件に関連する職権乱用、不適切な女性関係などが挙げられていた。

香港誌『動向』10月号では情報筋の話として、薄氏はこれまで、政法(公安・司法)委トップの周永康書記や江沢民一族とその腹心に巨額な賄賂を渡していると報じたうた、このことは党の調査機関がすでに把握しているとの情報もあるとも伝えた。

江沢民一派の巻き返しを徹底的に封じ込むため、次期指導部が発足する前にして、胡錦濤主席ら指導部が薄氏と彼に連なる江派をいっそう抑え込みたい決意がうかがえる。

 (翻訳編集・張凛音)
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