1歳児が当局の車に轢かれ死亡 一人っ子政策をめぐって=浙江省

【大紀元日本2月7日】浙江省温州市の村で5日、1歳1ヶ月の乳児は一人っ子政策違反したとして自宅に訪ねてきた役人の車両に轢かれ、死亡した事件があった。地元警察当局が関係者2人を拘束したと報じられた。

 中国国内メディアによると、3人目を妊娠中の女性の元を訪れた家族計画担当役人11人は、家族に対し3万元(約45万円)支払うか、拒否すれば女性を拘束すると警告。女性が当局の車両に強制的に乗せられたため、夫は役人らともみ合いになった。車が発進しようとするとき、夫は第2子の男児を母親に渡したが、車内の役人に投げ出され、車に轢かれたという。共産党機関紙・人民日報は、事故は「不注意により起こったもの」と伝えている。

 中国では人口増加は国の発展を妨げるとして、都市部の家族は子どもの数が1人、農村部は2人と規定されている。この政策はすでに30年以上続いている。2人目を妊娠した場合、出産するならば年収1~2年分ほどの高い罰金を課せられる。あるいは中絶と不妊手術を行う。

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中国北京市では4日、当局の諮問機関にあたる中国人民政治協商会議(政協)が開幕された。中国メディアによると、政協の男性委員は会議で、少子化の対策として30歳以上の未婚女性の出産を認めることを提案した。
中国国家統計局は17日、2021年の全国出生数は1062万人で、5年連続の減少と発表した。また、昨年の出生率(人口1000人当たりの出生数を示す比率)は7.52人と1949年の共産党政権樹立以来の最低水準を記録した。
近年、中国の少子化問題は深刻になる一方のようだ。地方政府はこのほど、子育ての負担を軽減するとして優遇融資策を相次ぎ打ち出した。中国では初の試みとみられる。
中国は日本よりもはるかに深刻な少子化に直面している。中国共産党政権は7月20日、夫婦1組につき3人まで子供をもうけることを認める方針を打ち出したのに続き、出産を奨励するさまざまな政策を導入する文書を正式に発表した。中国共産党(中共)は、急速に進む少子高齢化による経済成長鈍化などへの危機感を抱き、産児制限を緩和する方針だ。