植物は割り算が得意? 夜間の栄養確保に=英研究

【大紀元日本7月8日】植物の営みは驚くほど神秘的だ。太陽エネルギーを得られない夜間の栄養を確保するため、植物はデンプンの消費量を調整していると、英ジョン・インズ・センターの科学者らが発表した。 生物学的な基礎過程において高度な計算がなされていることが具体的に発見された初めての例。ロイターが伝えた。

研究によると、夜明けまでのデンプン消費量を見積もる機制が葉の内部に設定されており、植物には飢えを防ぐだけでなく、蓄えられた栄養を最も効率よく消費するための精密な計算がなされているという。

計算の前提となる光の量は、植物の内部に人間の体内時計と似た時計があり、情報を把握する 。

共同研究者のアリソン・スミス(Alison Smith)氏は「植物が夜間にどうやって成長を続けるのかを理解することで、穀物生産量を増やす新しい方法につながるのではないか」と話している。

研究者は、この機制は植物が意識的にしていることではなく、化学反応によるものだと指摘している。

 (記者・Jack Phillips / 翻訳編集・緒川)