銀行資金ひっ迫、高速鉄道建設工事中断

【大紀元日本7月10日】6月に中国国内銀行の間で発生した資金ひっ迫(銭荒)問題で、多くの業界に影響を及ぼしている。鉄道専門家の話によると、建設中の三つの高速鉄道プロジェクトが資金問題で建設工事を中断したという。国内紙「経済観察報」が6日付の記事で報じた。

それによると、鉄道専門家で政府諮問機関である中国工程院の王夢恕・院士は今年の鉄道投資について「3月から全体的に大きな変化はないが、資金問題で西安~成都、成都~蘭州と鄭州~重慶の三つの重要路線プロジェクトの建設工事が中断している」と話した。

2012年末まで中国鉄道の営業距離は9.8万キロに達している。中国元鉄道部(今現在は中国鉄道総公司となっている)の計画では2020年までに総距離2.2万キロの路線建設が予定されているため、毎年の建設距離は3000キロ、年間総投資額は6000億元(約9兆8400億円)に上るという。同時に中国鉄道総公司は毎年、融資先銀行に対して1000億元(約1兆6400億円)の融資利息を返さなければならない。

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