チベットの光 (82) 辞世の歌
【大紀元日本1月10日】
ラティンバはすぐに尊者の面前に駆け寄って抱きついて泣いた。弟子や施主たちが祭壇の周りを囲み、尊者の遺体はまだ倒れずに、八葉の蓮華の形をした炎の中で座っていた。尊者は、右手で説法の印を結びながら、その指先を下にして炎に向け、左手で頬を覆いつつ、唱歌の姿勢をとって最後にラティンバと弟子たちに言った。「君たちは、この老骨の最後の歌を聴くがいい」
私の愛弟子ラティンバよ 最後の歌を聴くがいい
三界の輪廻は火の海に似て 人身の一切には実体がない
衣食と名利に奔走し 世事は永遠にやむことなし
名利は捨てるのだラティンバよ
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