中国、南シナ海で漁業規制を強化 米国「挑発的かつ危険だ」
【大紀元日本1月10日】中国とベトナムなどが領有権を争う南シナ海をめぐって、中国海南省が他国の漁船が操業する際に許可の取得を義務づけたことが分かった。米国務省のサキ報道官は9日の記者会見で、「挑発的で、危険を招きかねない行動だ」と批判した。
同省は昨年11月、中国の漁業法の施行内容を改定し、今月1日に施行した。 外国漁船が同省行政区域に入る際に当局の承認を必要と定めており、執行妨害の者には刑事責任を追及すると明記し、強制退去や船の差し押さえ、罰金などを科すとしている。
同省が管轄権の行使を主張する海域は、南シナ海の推定総面積350万平方キロメートルのうちの約200万平方キロメートル。ベトナムやフィリピンなど領有権を争う区域も含まれる。
サキ報道官は今回の記者会見で、「中国はこの規制について、国際法に基づく根拠も説明も一切していない」と指摘し、「一方的な行動を避けるべき」とけん制した。
一方、中国外交部の華春瑩報道官は、「海洋生物資源を保護、管理、利用するための通常の対応だ」と応対した。
ベトナム漁業当局の幹部は米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)に対して、「南シナ海での漁はいままで通り実施する方針だ」と話した。
(翻訳編集・叶子)
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