共産党元老の娘、文革の被害者に謝罪 識者「パフォーマンス」
【大紀元日本1月14日】1966年から1976年まで中国全土を吹き荒れた文化大革命の嵐。紅衛兵による組織的な暴力が全国で展開され、犠牲者は1000万人に上るとも言われている。紅衛兵の主体が学生であるため、学校の教師がいち早く弾圧の矢面に立たされた。その若き頃の愚行に懺悔する人がこの頃、相次いだ。当時の紅衛兵のリーダーである宋彬彬氏もその一人。
釘の刺さった棍棒で殴られ、お湯を掛けられるなど長時間に及ぶ激しい暴行の末、北京師範大学女子付属中学校の副校長だった卞仲耘氏は自らの教え子達によって殺された。暴行のとりまとめ役が宋氏だった。12日に行われた同校の同窓会で、宋氏は自身が貼った壁新聞を皮切りに、「学校が破壊され、多くの先生が傷つけられた」と謝罪の言葉を口にし、卞副校長の銅像に黙祷を捧げた。また、用意した謝罪文で「文革は大きな災難だった」と述べ、「文革で過ちを犯したすべての人が謝罪するよう」とも呼びかけた。
宋氏は共産党八大の長老の一人、宋任窮の娘。卞副校長を殺害した2週間後、北京の天安門楼上で全国の紅衛兵を接見した毛沢東に紅衛兵の腕章をつけられ、当時最も有名な紅衛兵となった。同氏による暴力的な造反はその後、全国の学校に広まったとも言われている。しかし2年後、粛清が父親に及び、一家は弾圧を受けていた。宋氏はその後渡米し、マサチューセッツ工科大学で化学博士号を取得、研究者として活躍していた。
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