映画「魚釣島の真実」ハリウッドで公開 日本批判で描かれる

【大紀元日本3月21日】日本と中国の間で外交争議となっている尖閣諸島問題を取り上げたドキュメンタリー映画が米国カリフォルニアで公開された。監督はハリウッドで活躍する作家で映画監督のクリス・D・ネーブ氏。映画は、同問題の起因は第二次世界大戦時の米国の施政権にあるとし、日本は戦争犯罪を中国に謝罪するよう主張している。インターネットメディア、GBタイムスが伝えた。

モナレックス・ハリウッド社(Monarex Hollywood)が配給する「魚釣島の真実」は、同監督が中国の歴史、文化、急速な経済発展などを取り上げたドキュメンタリー特集「中国のミステリー」の12作品の中の一つ。

11日の公開当日、100人の観客が集まった。映画は、魚釣島は古くから中国の領土であるとし、日清戦争時代の1895年、日本の領土となったと伝えている。

映画の特徴は、尖閣諸島問題が生じた要因は米国の施政権にあると主張する点だ。第二次世界大戦の沖縄諸島や尖閣諸島を含む特定の緯度経度は、サンフランシスコ条約に沿って米国の施政権下に置かれた。映画のなかでネーブ監督は「1972年、返還時に米国は日本にすべての島を与えた。中国の長年の主張を無視した」と伝えている。

また「日中間の緊張を解くために、米国は日本の盟友として、帝国時代の戦争犯罪を中国に謝罪し魚釣島を中国に返還するよう促すことが必要」と説いている。

鑑賞後の観客からは「中立的な視点」「和平を促している」との評価を得たとGBタイムスは伝えている。

供給会社モナレックス社は、同映画は米国公共テレビで放送される予定で、インターネット上でも閲覧できるようになるという。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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