中国の人気キャスター、本番直前に拘束 周永康調査の一環か

【大紀元日本7月16日】中国のニュースサイト「財新網」などによると、中国国営中央テレビ局(CCTV)の人気キャスター・芮成鋼氏(37)が11日、経済ニュース番組の本番直前に、スタジオから連行された。同氏の連行は中国当局の反腐敗運動がマスコミにも広がったとみられる。

芮氏はマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏やイタリア首相など世界を代表する実業家や大物政治家に個人インタビューを行ったことで名を馳せた。それとともに、芮氏はこれまで民族主義的な発言を繰り返し、物議を醸し出していた。

2007年には、同氏は自身のブログで「スターバックス、紫禁城から出て行け」と書き込み、2001年に故宮(別名、紫禁城)にオープンした米コーヒーチェーン店スターバックスを「中国文化への侵害」と批判し、同店舗の撤退を追い込んだことで注目を集めた。2011年、G20ソウル・サミットでオバマ大統領への質問の際、順番では韓国の記者だったが、「アジアを代表する」と食い下がり、波紋を呼んだ。

芮氏とともに、CCTV経済チャンネルの副責任者の李勇副総監も一緒に拘束された。1ヶ月前、同チャンネルの総責任者の郭振璽総監が汚職の疑いで拘束された。郭総監は芮氏の後ろ盾であり、調査を受けているとされる前中央政治局常務委員・周永康と親しい関係にあるという。芮氏の連行は周への調査の一環だとの見方が出ている。

中国の習近平国家主席は昨年就任後、「虎も蠅も叩く」とのスローガンをあげ、政府幹部の汚職を徹底的に取り締まる運動を展開し、大物幹部が相次ぎ失脚している。

(翻訳編集・王君宜)
関連記事
5月14日、メリーランド州、ネブラスカ州、西バージニア州で民主党と共和党の初選が行われた。前大統領ドナルド・トランプ氏と現職大統領ジョー・バイデン氏は選挙戦でいくつかの警告信号に直面したが、全体的な状況は安定していた。5月14日予備選挙のハイライト
反ユダヤ主義に対抗することを目的とした法案が米国下院で可決され、憲法修正第一条の権利に影響を及ぼす可能性について党派を超えた議論が巻き起こっている。反ユダヤ主義啓発法として知られるこの法案は、5月1日、321対91の賛成多数で米下院を通過した。
5月14日、英国バーミンガムで行われた安全保障会議で、英国と米国は、中共によるサイバー攻撃とスパイ活動が世界の安全に重大な影響を及ぼしていると指摘した。
ノースカロライナ州マチュース。 ドナルド・トランプが大統領選で共和党の推定候補者となって以来、全米世論調査での彼のリードは強くなっている。大きなアドバンテージを持つノースカロライナ州の地元保守派は、草の根運動の欠点を懸念している。
ニュージャージー州ワイダーウッド、前大統領ドナルド・トランプは5月11日、ビーチでの珍しい演説に数万人のファンを集めた。民主党が優勢とされるこの州で、共和党候補がこれほど多くのファンを集めたのは歴史的な偉業だと言える。