周永康の元部下2人、新たに失脚 

【大紀元日本7月17日】江沢民派の重鎮周永康の側近がまたもや失脚した。遼寧省瀋陽市検察院の検察長・張東陽(50)が15日、党籍剥奪公職解任の処分を受け、司法機関送致となった。その前日には、遼寧省大連市中級法院の院長・李威に関して、「厳重な規律違反があった」として取り調べを受けていると発表されたばかり。2人とも法輪功弾圧を実行する中心的人物とされているため、法輪功問題への関心が再び高まった。

張と李はともに、江沢民派の重鎮、司法・公安等を統轄する中央政法委の前トップ周永康の元部下で、親密な関係にあるといわれている。

今年はじめには、「張東陽が取り調べを受けている」との情報が流れていた。15日、遼寧省規律検査委員会は正式に今回の処分を発表した。

張は、2004年に瀋陽市遼中県のナンバー2、県規律検査委員会のトップ、2004年から2012年まで瀋陽市遼中県のトップを務めた後、2013年はじめ、瀋陽市検察院の検察長に任命された。

法輪功の公式サイト「明慧ネット」によると、張は2004年遼中県規律検査委員会のトップ在任中に、身柄を拘束された法輪功学習者への拷問を命じるなど、複数の学習者の死亡に関与した疑いがもたれている。

また14日、中国共産党中央規律検査委員会は公式サイトで、遼寧省大連市中級法院(裁判所)の院長・李威が「厳重な規律違反があった」として調査を受けていると発表した。

2007年からこのポストについた李。明慧ネットによると、これまで李は多くの無実の法輪功学習者に懲役刑を処するなど、江沢民派が発起、主導する弾圧に積極的に追随してきた。

法輪功サイドは、2人は重慶市の前トップ薄熙来・無期懲役囚(1999年から2007年まで遼寧省の要職に在った)とともに、収容された学習者に対する臓器狩りの組織犯罪にも加わっていたと主張している。

中国問題専門家は「弾圧の実態公表による政権へのダメージを恐れるため、習近平政権はあえて本質の問題に触れず、『厳重な規律・法律違反』や汚職などの容疑でこれらの高官を取り締まっている」と解説した。

(翻訳編集・叶子)
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