神秘の薬で人口を制御 侗族(とんぞく)

中国貴州省黔東南自治州従江県に占里(せんり)という侗族(とんぞく)の村がある。この辺鄙な小さい村は神秘的な雰囲気に満ち、村の98%の家庭は子供が一男一女。同じ性別のきょうだいがいる家庭はほとんどない。このような現象は、村で使用されている不思議な民間薬「換花草」(かんかそう)に関係があると言われているが、その詳細は未だ解明されていない。

 占里村は海抜380メートルの山の谷間にあり、総面積は約16平方キロメートル。辺鄙であまりにも小さいため、普通の地図では見つからない。村の伝説によれば、占里村の祖先は広西の蒼梧郡に住んでいたが、1千年前に戦乱や凶作のために、ここに移住した。清朝(1644~1912)の中期、人口の増加により、一人当たりの所有農地が減少し、森林伐採が日増しに多くなったため、村民の間では争いが絶えなかった。

 この問題を解決するために、当時の村の長老は特別な掟を定めた。全村の戸数は160戸、総人口は700人を超えてはならず、1組の夫婦は最多で2人の子供しか出産できない。更に穀物の収穫量が50担(1担は50キロ)ある夫婦は2人の子供を出産でき、30担以下の夫妻は1人の子供しか産めない。その後、一人当たりの所有する農地がほぼ均等になったため、後世の長老がこの規則を改定し、すべての夫婦が2人の子供を出産できるようになった。

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