お茶は水分補給の目的以外に、体質に合わせてお茶の種類を選べば、健康効果があります。これからご紹介するお茶は、肥満体質に適しており、飲み続ければ、ダイエット効果が得られます。
黒茶
中国茶のひとつ、黒茶(こくちゃ)は、麹菌により数カ月以上発酵させる後発酵製法によって作られています。広く知られているのは普洱茶(プーアール茶・雲南省)ですが、他にも六堡茶(ろっぽ茶・広西省)、康磚茶(こうてん茶・四川省)、茯茶(ふー茶・湖南省)などがあります。黒茶は腹部に脂肪が溜まるのを抑制する効果があります。
ダイエットが目的ならば、入れたてを飲みます。食事の前後に1カップずつ、1日1.5リットルを目安に長期間飲み続けるといいでしょう。
ギムネマ茶
ギムネマ茶はインド南部や中央部、スリランカの熱帯林を原産とするハーブのホウライアオカズラ(蓬莱青葛)で作られたお茶です。この植物の葉を噛み続けると甘味を感じなくなりますが、これはギムネマ酸の作用です。ホウライアオカズラは、2千年近くにわたり糖尿病の治療用ハーブとして使用されてきました。ギムネマ酸は、小腸からのグルコースの吸収を阻害する作用があるという研究報告があります。
インドの伝統医学では、ホウライアオカズラは生薬としてよく使われています。1日10~30グラムまでを煎じて随時に飲めば良いでしょう。
荷葉茶
荷葉茶(かようちゃ)は蓮の葉を主成分として作られたお茶です。蓮の葉は古代からダイエットの生薬として使われてきました。蓮の葉と花および実を合わせて作られたお茶は体の水分代謝を改善し、脂肪代謝を促進する効果があります。
荷葉茶を利用してダイエットをする場合、いくつかの注意点があります。まず、必ず濃いお茶でなければなりません。更に1日に6回以上飲む必要があります。また、空腹で飲むと、より効果的です。荷葉茶をしばらく飲んでいると、自然に食事に対する嗜好が変わり、脂っこい食事は欲しくなくなります。
杜仲茶
杜仲茶(とちゅう茶)は杜仲の葉で作られたお茶です。杜仲とは、中国原産の落葉高木で、20年で樹高20メートル程に成長します。樹皮は漢方薬の原料として使われ、若葉はお茶として利用されます。
樹皮は補腎作用があり、腎と副腎の機能を促進して、腰痛、足腰の倦怠感、頻尿、高血圧などに効果があります。
葉を煎じた杜仲茶は、血圧の降下や肝機能の向上、血中の中性脂肪を下げる効果もあります。1日に10~30グラムを煎じて随時に飲めば良いでしょう。
烏龍茶
烏龍茶(ウーロン茶)は、青茶に分類され、茶葉を発酵の途中で加熱して止め、半発酵させたお茶です。代表的な銘柄に凍頂烏龍茶、東方美人茶、武夷岩茶(ぶいがん茶)、 鉄観音(てっかんのん)、水仙などがあります。主な産地は中国の広東省、福建省及び台湾です。
烏龍茶は特有のポリフェノールを含有し、脂肪の吸収を抑え、脂肪分解を促進する働きがあるため、ダイエットによいとされています。カフェインが含まれるため興奮作用や利尿作用もあります。食事の前後に各1カップを飲んだら良いでしょう。
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