中国臓器狩りドキュメンタリー 世界最大のオンライン映画祭で最優秀賞受賞

【大紀元日本12月10日】11月にカナダ・ハミルトン映画祭で獲得した最優秀ドキュメンタリー賞に引き続き、中国の臓器狩りを描くドキュメンタリー映画「ダビデとゴリアテの戦い」(Davids and Goliath)が8日、第4回ビュースター・オンライン映画祭(Viewster Online Film Festival )で47か国から集まった約230本の作品の中から最優秀賞に選ばれ、賞金5万ドル(約600万円)を獲得した。

 同映画はカナダ人権弁護士のデービッド・マタス(David-Matas)氏と元カナダ国務省アジア太平洋担当大臣で国際人権活動家のデービッド・キルガー(David Kilgour)氏が、苦労を重ねて中国の臓器狩りの証拠を集める一部始終を描いている。映画の中で、中国の病院で臓器移植手術を受けた数人の患者に対する独占インタビューが行われた。

 デービッド両氏は2006年、52種の証拠に基づいて独立調査報告書を作成し、2009年10月に『戦慄の臓器狩り』(Bloody Harvest, The killing of Falun Gong for their organs)を出版。現在、この調査報告書はすでに18カ国の言語に訳されている。

 さらに2012年7月、マタス氏らは7人の専門家の原稿を編集したうえ『中国の移植犯罪 国家による臓器狩り』(State Organs)を出版した。

 バンクーバー在住の中国系監督・李雲翔氏の紹介によると、映画の題名は羊飼いの少年ダビデ(David)が勇気と知恵をもって、一見無敵に思われる巨漢戦士ゴリアテ(Goliath)を打ち負かすという聖書の物語を借りた。いかなる不正であれ、真相が明らかになる日がいつか来るだろうとの意味合いが含まれる。また、現実的意味も深く内包している。つまり、2人のデービッド(David)が中国共産政権の脅威と圧力に負けず、臓器狩りの事実を調査・指摘を行い続けている。

 ここをクリックすれば「ダビデとゴリアテの戦い」(Davids and Goliath)の紹介編を youtube で観ることができます。

 

 

(翻訳編集・王君宜)

 

関連記事
中共による臓器摘出から生還した程佩明さんが真実を告白。暗殺の危機に直面しながらも、真実を語り続ける姿勢に世界が注目し、米国も保護を進める。人権侵害の実態に対する国際社会の連帯が求められている
中国の中南大学湘雅第二病院に勤務していた羅帥宇氏が、不審な死を遂げた。生前の録音から、同病院が臓器移植研究のために子供のドナーを求めていた可能性が浮上。彼の家族は、羅氏が病院告発を計画していたことから口封じされたと主張している。
中野区で開催された講演会で、日本在住の法輪功学習者が中国で不当に拘束された妹の救出を訴えた。中国での劣悪な待遇や強制的な血液検査の実態を語り、臓器収奪の危険性を指摘。日本の人々に支援と協力を求めた
世界第2位の臓器移植大国だが、その臓器の出所に疑問が持たれている中国。世界で中国の生体臓器収奪が問題視される一方で中国共産党は否定している。今回、中国で臓器収奪に関与した元医師のトフティ氏が登壇し、中国での強制的な臓器収奪「臓器狩り」の実態を証言した。
10月12日、元中国外科医エンバー・トフティ氏の来日に際して、中国の臓器移植問題に関する講演会を開催した。山梨県から足を運んだ長嶺医師は、臓器狩りが起きていることをより多くの医者同士をしてもらいたいと述べた。