【大紀元日本12月29日】現代の医学でもなお説明できない生命現象がある。オーストラリア在住のアネリーゼ・ロンザンさん(Annaleise Ronzan)の身体に起きた現象もその一例である。
今年24歳のアネリーゼさんは10代の時、何度も人生の危機に直面した。数回の瀕死体験を経て、頻発するてんかん発作、10分間を超える呼吸停止、極度の肥満、部分的な大脳機能喪失。しかしその時、これらの魔難がたった1本の歯によって引き起こされていたとは想像もつかなかった。
魔難の発端
非常に活発な少女だったアネリーゼさんは11歳の時、遊んでいたボールがぶつかって歯が1本折れ、治療を受けた。しばらくは何の問題も起きなかったが、アネリーゼさんが15歳の時、交換留学生として渡ったイタリアで以前治療を受けた歯が黒くなり、漂白のために現地の歯医者を訪れた。しかし、そこでの治療中に感染症を起こし、その後、彼女は何度も苦しめられることになる。
苦難の連続
イタリアに滞在した数カ月は、ずっと苦しかった。帰国すればすべて良くなると思っていたが、それは苦難の序の口にすぎなかった。彼女の学業成績は急速に低下し、体重は急激に増え始めた。16歳で、身長160センチのアネリーゼさんの体重は90キロに達した。
その後、てんかんの発作も始まり、ほぼ2週間に1回の頻度で発作に見舞われた。発作時には筋肉が猛烈に収縮し、全身がぶるぶる震え、自分の舌を噛むこともあった。10分間以上の呼吸停止や、臨死体験も経験した。「エレベーターの中で上昇しているような感覚で、体が軽く感じました。私は空中に浮き上がり、下には救急車と慌てている人々が見えて…その後、引き戻されました」と、彼女はその時の経験を語った。
繰り返すてんかん発作のために視力はひどく低下し、目の前のものしか見えなくなった。大脳も障害を受け、理系の思考や計算ができなくなり、読解能力もほとんど失った。学校にも行けなくなった。
17歳の時、彼女の体重は110キロに達した。漢方、鍼灸、現代医学の治療は可能な限りすべて受けたが、病気の原因が分からず、効果も全くなかった。医者からは余命7カ月、あるいは強い痙攣で窒息し、植物人間になるかもしれないと告げられた。
回復のきっかけ
アネリーゼさんの家族は敬虔なカトリック教徒。ある日、母親が祈っていると、小さな声が聞こえた。「アネリーゼの問題の原因は、その歯にある」。母親が専門家に相談すると、歯が原因である可能性もあると言った。
早速アネリーゼさんは歯科に行き、その歯を抜いてもらった。彼女は歯が抜かれた瞬間、体が一気に軽くなるのを覚えた。歯根は細菌によってひどく腐食していたが、歯科医は丁寧に処置した。
その後、てんかん発作時の痙攣時間はどんどん短くなり、10分から8分、6分、2分、30秒へと短縮し、遂には全く発症しなくなった。体の贅肉が溶けるように体重も一気に減り、60キロの減量に成功した。
芽生えた芸術の才能
この魔難により、アネリーゼさんの大脳機能は大きく変わった。論理的に分析する大脳の部分は機能しなくなり、数学などの計算はできなくなった。一方、芸術的な分野を司る大脳が活発になり、彫塑、絵画、織物などで才能を発揮した。彼女は大学で商科芸術学士の学位を取得し、その後ロイヤル・メルボルン工科大学で芸術修士の学位も習得した。
今年11月、アネリーゼさんは結婚し、幸せな生活を送っている。彼女はすでに一冊の画集を出版しており、今後はお茶、芸術、健康に関する本を執筆する予定だという。
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