「魚釣島手榴弾」料理に軍服スタッフ、愛国心燃えても看板撤去=北京
【大紀元日本1月29日】各国の大使館が集まる北京市の中心部に「釣魚島」(尖閣諸島の中国名)という愛国心に燃える名のレストランが現れた。「日本人歓迎」と掲げる一方、「釣魚島は中国の領土」と宣伝するポスターや標語が店の随所に貼られている。
両側の壁には巨大な尖閣諸島の絵が描かれている。軍服を模倣したユニフォームを着る従業員、空母「遼寧」をもじったカウンター、天井には戦闘機の模型、そして機関銃の模型と中国国旗が所狭しに並べられている。ラーメンの器に島の地図と国旗が描かれている。
メニュー名にも一工夫。バナナの衣揚げは「釣魚島手榴弾」、サツマイモのコロッケは「釣魚島砲弾」と名付けられている。
軍服を身にまとう店主夫婦は、これほど強烈に中国政府の主張を宣伝しているにもかかわらず、日本人の来店も歓迎しているという。この店を開いたのは「国を愛する情熱」を表現したいだけだと夫婦は述べる。
料理名について「暴力を意味するものではない。戦争はせず、親善を図ろうという意味合いが込められている」と取材に来た中国メディアに説明した。
ただ、店が入るビルに日本料理店も入居しているため、ビルの管理会社は以前から、日本人顧客の流失を懸念して路上に設置された店の看板の撤去を命じ、「応じなければ停電断水の措置をとる」と警告していた。看板は23日に店主に通告されず、撤去された。
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