新疆、暴力事件が多発 国内メディアが沈黙

【大紀元日本3月3日】中国の新疆ウイグル自治区でここ数週間、ウイグル人と警察官の衝突事件が相次ぎ発生し、多くの死傷者が出ている。しかし、中国国内メディアはこれらの事件を報じていない。これに対し、これらの事件は反政府の色を鮮明にしているためだとの分析が出ている。

米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、新疆のホータン地区グマ県で2月13日、1人のウイグル族の若者が突然、警察官に抱きつき、自爆装置を起爆、少なくとも8人が死亡、多数が負傷した。

同16日、墨玉県でウイグル族の男性が警察との衝突で死亡した。翌日、アクス地区のバイ県で警察官襲撃事件が発生し、ウイグル族4人と警察官9人が死亡したという。

米ニューヨーク・タイムズ紙などの海外メディアは、地元の病院や政府機関に電話での聞き取り調査による独自検証を行った。しかし、中国メディアは一連の事件を報道していない

在米ウイグル人学者アハル・バラット(Akhar Barat)氏は米海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材で「直接、警察官をターゲットにしているため、一連の事件は反政府の色合いが濃い」との見解を示した。

国際人権団体アムネスティ•インターナショナルが25日に発表した年次報告書で、新疆ウイグル自治区は深刻な人権侵害が続いており、中国当局が「テロ対策」の口実でウイグル族への取り締まりを強化していると指摘している。

(翻訳編集・王君宜)
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