中国の国防予算案、約10%増 米「透明性の確保」呼びかけ

【大紀元日本3月5日】中国の全人代(全国人民代表大会)の傅瑩報道官は4日、記者会見で2015年の国防予算案が前年比10%前後の伸び率になると発表した。米国務省は中国政府に軍事開発において、より透明性を高めるよう呼びかけている。

この度の国防費の内訳は公表されていない上、軍事研究開発や宇宙開発にかかる費用などが別枠になっているとみられる。

米国務省のハーフ副報道官が4日(現地時間)の記者会見で、米国が中国の軍事動向を注視し続けているとし、中国政府に対し「アジア太平洋地域の平和と安定の維持のために、より透明性ある軍事力を活用するよう、促していく」と述べた。

中国の国防費は1989年以降、2010年を除いて2桁増が続き、2014年度の国防費は前年に比べて12.2%増の8082億3000万人民元(約15兆4500億円)に達した。

中国の国防費は米国に次ぎ世界2位になった。米国は16年度会計で5343億ドル(約63兆円)を計上し、約4倍に相当する。日本の15年度防衛予算案では約4兆9800億円で、約3分の1の規模。

(翻訳編集・王君宜)

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