中国軍幹部 元高官らの腐敗を批判 「戦わずして負けてしまう」
【大紀元日本3月11日】開会中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に出席した複数の軍幹部から、失脚した軍の大物幹部への批判が相次いだ。「人民軍を私物化し、当時の軍事委員会主席が有名無実だった」などと踏み込んだ発言が注目を集めた。
9日付の香港フェニックステレビの電子版・鳳凰網によると、軍事科学院の楊春長少将は取材で、昨年6月に収賄などの容疑で訴追された徐才厚元中央軍事委員会副主席の幹部登用基準について「お金が1番、利益関係が2番、間柄が3番」とかつての上司を手厳しく批判した。「軍区司令官の官位も賄賂で競われた。2000万元(約3億8800万円)を出す人があったため、1000万元(約1億9400万円)を出す人は昇進できなかった」「彼らの権力があまりにも大きかった。当時の軍トップ(胡錦濤氏)は有名無実化された」と内幕を赤裸々に暴露した。ここの「彼ら」とは、徐才厚氏と同じ軍事委員会副主席を務めた郭伯雄氏を意味する。胡氏が在任中、2人に牽制され、軍の実権を握っていなかったのは公然の秘密だったが、軍幹部が公の場で言及したのは異例だ。
同学院の姜春良少将も「軍事に無知でも、重要幹部になれる」とコネや賄賂で高いポストを手に入れた幹部は少なくないと指摘した。軍事評論家の羅援退役少将は軍の腐敗を「思うだけで恐ろしく感じる」と語り、「汚職官僚のために命懸けで戦う人はいない。戦わずして負けてしまう」と汚職が軍の戦闘力を台無しにしたと嘆いた。
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。