中国前最高指導者メンバー周永康が起訴 天津で公判

【大紀元日本4月3日】中国の最高人民検察院(最高検)は3日、前最高指導部メンバー周永康を収賄、職権濫用、国家機密漏えいの罪で起訴したと発表した。

最高検は捜査を終え、同日、天津市検察当局が天津市第一中級法院(地裁)に起訴した。政治局常務委員経験者が汚職容疑での起訴は、1949年の建国後初めて。

周は党政治局常務委員や国有石油会社・中国石油天然汽集団(CNPC)幹部職、四川省トップなどの要職特権を濫用したと検察は指摘し、厳罰を求める方針を示している。

起訴状に記した罪は次のとおり。「職務上の特権で他人に利益を供与、巨額賄賂の受け取り」「職権を濫用し、党の利益に重大な損失をもたらした」「国家秘密を故意に漏えいし、その経緯は非常に深刻」。

党最高指導部・中央政治局が昨年12月初めに発表した周に関する調査報告書には、上記の罪のほか「党の規律を違反」「複数の女性との性的関係、権力と金による性的取引」「その他の犯罪に関与」と記載されていたが、今回の起訴状にその内容は盛り込まれていない。

首都北京から120キロ離れた天津で起訴されたことから、同市に勾留される可能性が高い。

大紀元を含む外国の中国語メディアは2013年12月頃から、周の身柄拘束説を伝えていた。2014年12月、最高指導部が逮捕と党籍剥奪、司法機関への身柄送致を発表した。 

(翻訳編集・叶子)
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