「逆らう者は買春」 女性スキャンダルで腐敗告発者を追い落とすか

【大紀元日本4月6日】一介の市民でありながら、公用車を私的に利用した幹部をたびたび告発し、「市長よりも有名」な広東省広州市の区少坤氏は3月26日、湖南省長沙市で買春の容疑で拘束され、5日間の行政拘留処分を受けた。同氏は「わなに嵌められた」と主張している。2年前にも政府に批判的な言論を繰り返したネット有名人・薛蛮子氏が買春の容疑で逮捕された。「買春」は当局が不都合な人物を追い落とす新たな罪名になりつつある。

区氏は、先月24日から知り合いに誘われ湖南省を訪れていた。26日にも微博で、同省で発見した私的使用の疑いがある公用車を告発していた。同日夜、知り合いが引き合わせた初対面の社長と食事したあと、社長が用意したホテルの部屋で裸の女性と一緒にいたところを湖南省の警察当局に押さえられた。「女性は自ら裸になった」と区氏は容疑を否認している。社長は現在、所在不明で、区氏に渡した名刺に記載された会社は、当該人物はいないとしている。区氏を誘った知り合いも今、連絡が取れなくなっている。

買春現場を押さえたあと、テレビで謝罪させるのは今、中国で定番の流れとなっている。薛氏のほか、買春で逮捕された有名俳優や監督は中央テレビに登場し、懺悔の言葉を口にしていた。その後メディアも毎日のように買春ばかりが強調される記事を掲載していた。

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