中国製フローリング木材、米大手が販売停止
【大紀元日本5月8日】シックハウス症候群の原因物質の一種とされるホルムアルデヒドが、安全基準を大幅に超えたと報じられた米フローリング木材販売大手のランバー・リクイデーターズは、7日から、問題の中国から輸入のフローリング木材の販売停止を発表した。
3月1日、米大手放送局CBSのニュースは、同社が扱う同製品のホルムアルデヒド含有量がカリフォルニア州大気資源委員会(CARB)の安全基準を大幅に超えた、という調査報道を出した。
報道後、顧客に空気測定キットを無料で提供しはじめた同社。その発表によると、配布した約1.3万個のうち1.1万個が回収され、その中の3400個の分析を終えたところ、97%が世界保健機関(WHO)のホルムアルデヒド含有量の安全基準に達したという。
同社発表によると、CBS報道後の1カ月間に全体売り上げが12.8%激減、100以上の訴訟が起こされたほか、米司法省から「刑事告訴を検討中」との通達が届いた。その顧客対応と訴訟費用は15万ドルに達した。
同社の株価は今年に入ってから50%下落、第1四半期決算で780万ドルの赤字を出した。
同社は、中国輸入のフローリング木材の品質を調べるチームを結成、結果が出るまで販売しないとしている。
発がん性物質であるホルムアルデヒドは、接着剤、塗料、防腐剤などの成分であり、安価なため建材に広く用いられているが、空気中に放出され人体に悪影響を及ぼす。2009年国際がん研究機関は、骨髄性白血病の原因物質として特定した。
アメリカ連邦政府は、木製品のホルムアルデヒド含有量の法定基準を設けていないということで、今回のことを受けて米環境保護庁(EPA)が制定を急いでいると伝えられている。
(翻訳編集・叶子)
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