【大紀元日本6月23日】この世の名残、夜も名残、死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜、一足づつに消えて行く、夢の夢こそあはれなれ。あれ数ふれば暁の、七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生の、鐘の響きの聞き納め、寂滅為楽と響くなり
日本文学のなかでも屈指の名文と言われる近松門左衛門の『曽根崎心中』の道行文です。
『曽根崎心中』は、元禄16年4月7日に起こった、堂島新地天満屋の遊女・お初と内本町平野屋の手代・徳兵衛が当神社の「天神の森」にて情死した事件をもとに、近松門左衛門が人形浄瑠璃のために書いたものです。正式名称は露天神社(つゆのてんじんしゃ)。『曽根崎心中』が大評判となりお初天神と呼ばれるようになりました。
現在では恋人たちの聖地として名所となっています。
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