河南省で40億円債務不履行事件 被害者ら自殺
【大紀元日本6月25日】中国各地で昨年年初からシャドーバンキング(影の銀行)の債務不履行が多発する中、中国国内メディアの報道によると、河南省で投資会社の元営業マンで被害者でもある数人がこのほど自殺し、被害総額はおよそ2億元(約40億円)に達する。
同省西平県にある会社「河南浩宸担保投資有限公司」は6年前に設立、3年前から地元で40数人の営業マンを雇い、県内の農民約4千世帯から総額2億元を募った。「営業マンが農民から預かったお金を会社に貸す」という仕組みであり、営業マンは農民に自分名義の金銭預かり証を渡す。給与は資金集め総額に応じた出来高制で、会社側が毎月農民に利息を払ってきた。
昨年12月末、営業マンは会社から「経営が困難で、元金を還付できない」という内容の通知を受け、今年1月の利息支払いを最後に経営陣は姿を消し、会社事務所である地元の民家は空き室となった。一方、農民は営業マンらに預り金の返済を強く迫っている。中には自殺や殺害予告を出した人も多くいるという。
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