台湾連戦元副総統、中国閲兵式出席で批判噴出
台湾国民党の元主席、元副総統・元行政院長(首相)の連戦氏が、9月3日開催予定の中国「抗日戦争勝利70周年を記念する」閲兵式に出席することが判明し、与野党を含め台湾各方面から批判が噴出している。
中国政府は台湾政界要人や同戦争に参加した退役高級将官などを招待していたとみられるが、「対日戦争の勝利を収めたのは、中国共産党ではなく蒋介石氏が率いた国民党だ」と従来から主張する台湾政府は「参加すべきではない」という政府の立場を表明していた。こうした中、中国政府の対台湾窓口機関「国務院台湾事務弁公室」(国台弁)は28日、連戦・元副総統の出席を明らかにした。
これを受け、台湾各方面から連氏への批判が殺到した。最大野党民進党の主席、次期総統選への立候補予定者である蔡英文氏は国民党に対し、連氏への党内処分を迫り、民進党中心の政党聯盟「緑連合」はその副総統経験者待遇の取り消しを要求している。来年1月の総統選挙で国民党候補の劣勢が確実視される中、さらに水を差すこの身内の裏切り行為に馬英九総統は大激怒しているとの報道もある。
同閲兵式について、中国政府の招待を受けた安倍首相や欧米主要各国の首脳は参加しないことがわかっている。
(翻訳編集・叶子)
関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]