謎の紙面
広東省有力紙、「真っ黒」な紙面に憶測飛び交う
中国広東省の有力紙・南方都市報15日付けの最終面が、すべて真っ黒に塗りつぶされた。体制への抗議か、あるいはただの印刷事故か。ネットには、読者たちの憶測が飛び交った。
中国は、大きな事件・事故が起きた場合、「社会秩序維持」の名目で共産党中央宣伝部(中宣部)がメディアを厳しく規制する。検閲部門が文章を黒く塗りつぶしたり、新聞社が「無言の抗議」として、白紙や空欄のまま発行することはめずらしくない。
この真っ黒な紙面が出された日は、国連の定める国際民主主義デーだった。そのため、読者たちは「中国の民主化は陽の光さえ差さない暗闇だという意味か」などとささやいた。他にも「当局が敏感に扱う問題を取り上げたため圧力で消された」「大気汚染の報道か」「いたるところにも暗いニュースがあることを表す」などと勘ぐった。
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