臓器狩り

ピーボデイ賞受賞ドキュメンタリー映画 台湾の医薬大で上映

米放送界の最高栄誉とされるピーボデイ賞を受賞した、中国の臓器収奪問題を取り上げたドキュメンタリー映画『人狩り(Human Harvest)』が、台湾・台中市の中国医薬大学で上映された。監督の李雲翔氏も出席した。

将来、医療に携わる予定の学生たちは、強引に抜き取られた臓器を移植手術に使用するという「闇の医療」に、ショックを受けた様子だった。

映画を見た中国医薬大学の学生・黄さんは、「インタビューを受けている人が、震える声で証言していた。本当のことだと感じた。もっとも驚かされたのは、惨劇が身近な所で起きていること」と述べた。同じく学生の馮さんは、臓器狩り問題について「外部から圧力をかけて、止めさせなければならないと思う」と話した。

鄧さんは、苦しみを自分に置き換えた。「臓器を摘出されたり、臓器移植を受けたりするのが自分だとしたら、どれほど苦しいか想像を絶する。医師が言ったように、人間の良心から、この問題が続くことを許してはならない。直ちに止めないといけない」

映画『人狩り』は、カナダの人権派弁護士デービット・マタス氏と、元国会議員デービッド・キルガー氏が、中国で起きている国家ぐるみの臓器収奪問題「臓器狩り」を06年はじめから調査する過程を描いている。中国で移植を受けた外国からの患者、元受刑者、元警官、現場の元警備員などの証言も収録されている。

現在、中国は世界第2の臓器移植大国だ。鑑賞者の中には、父親が肝臓ガンで、中国でドナー不明の臓器を移植したという人もいた。

李雲翔監督は、「小さなことでは本質的な変化は起こらないかもしれないが、もし誰も何もしなかったら、臓器狩り犯罪は永遠になくならない」と学生たちに呼びかけた。

(新唐人テレビより)

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