中台首脳、初の会談へ 米国は歓迎も慎重な姿勢
中国の習近平・国家主席と台湾の馬英九・総統が7日、シンガポールで1949年分断以来の初の首脳会談を行うことがわかった。中台双方がそれぞれ発表した。
1949年に蒋介石が率いる国民党政権が、共産党との内戦に敗れて台湾に移ってから、中国と台湾の分断が始まった。双方が相手を国家として認めず、これまで現職の首脳同士の会談は一度も行われたことはなかった。
こうした状況から、今回の会談で双方は「国家主席」「総統」としてではなく、「指導者」の身分で臨む、と中国側が明らかにした。中国政府高官は「歴史的な節目として有意義である」と評価した。
台湾側は会談の主旨について「両岸(中台)の平和を強固にし、台湾海峡の現状を維持する」と説明、会談後、共同声明の発表や協定の署名は行わないとしている。
中国大陸に対する業務全般を担う台湾の政府機関「行政院大陸委員会」のトップ、夏立言・主任委員は公式記者会見で、中国の対台湾政策を主管する国務院(内閣)台湾事務弁公室のトップ、張志軍・主任が会談を提案したと説明した。
アメリカ政府は慎重ながら歓迎する姿勢を示した。ホワイトハウスのアーネスト報道官は現地時間3日、「台湾海峡の緊張を緩和させ、双方の関係を改善させるための段取りを歓迎する」、「しかしながら、われわれは結果を見極めなければならない」と述べた。
(翻訳編集・叶子)
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