保守派イメージ払拭 江派の罠を警戒する習近平
中国の習近平が最近、「保守派である毛沢東を支持しない」と強調する動きに出ている。9月の訪米時、訪問先の高校に毛沢東反対で一躍有名人になった中国人作家の歴史本をプレゼントした。また、失脚した改革派である故・胡耀邦元総書記を盛大に追悼し、毛沢東時代に「反党グループのリーダー」と粛清され自殺した元指導部メンバーの名誉回復を検討するなど、これらの動きが国内外の関心を集めている。大紀元本部のコラムニストは、江沢民派によって作り上げられた「毛左派(毛沢東左派)」という保守派イメージを払拭する狙いだと見ている。
最高指導者だった毛沢東への国民の支持は極めて低いとみられる。大手ポータルサイト「謄訊網」はかつてサイト内で行った投票で、「毛沢東の手は人民の血で真っ赤に染められたヒトラーやスターリンと肩を並べる独裁者だ」と批判の論調を発した、作家で高校の歴史教師である袁謄飛氏(43)への支持票が反対票を大幅に超えたと米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。
習が袁氏の歴史本を米国の高校に進呈したことについて、「熟慮した末の対応で、重要なメッセージ性がある」「自分は毛沢東の支持者ではなく、その政治路線を継承しない」とアピールするためだという見方が大勢だ。
関連記事
台湾の著名司会者・蔡康永氏が民進党候補の選挙集会に出席したことで、中国での広告やインタビュー記事、番組が相次いで削除された。元産経台北支局長矢板明夫氏は、中国で稼ぐことは「悪魔から小遣いをもらうようなものだ」と指摘
中国共産党がチベットでドローンや顔認識、AIを組み合わせた監視体制を拡大している。法輪功学習者への監視や、生体認証・予測型警務、海外への統治手法の広がりも報告されている
習近平の健康状態をめぐり再び注目が集まっている。米メディアは、訪米時に中国側が5時間の休憩時間や専用休憩室を求め、歩行距離や立っていられる時間まで考慮して日程を組んだと報じた
習近平の9月の訪米で、中国側がホワイトハウス内の専用休憩室を要請し、日程には約5時間の空きが設けられたと米紙が報道。健康状態への関心が再び高まっている
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析