9月25日、ホワイトハウスで習国家主席とオバマ大統領(Chris Kleponis-Pool/Getty Images)

保守派イメージ払拭 江派の罠を警戒する習近平

中国の習近平が最近、「保守派である毛沢東を支持しない」と強調する動きに出ている。9月の訪米時、訪問先の高校に毛沢東反対で一躍有名人になった中国人作家の歴史本をプレゼントした。また、失脚した改革派である故・胡耀邦元総書記を盛大に追悼し、毛沢東時代に「反党グループのリーダー」と粛清され自殺した元指導部メンバーの名誉回復を検討するなど、これらの動きが国内外の関心を集めている。大紀元本部のコラムニストは、江沢民派によって作り上げられた「毛左派(毛沢東左派)」という保守派イメージを払拭する狙いだと見ている。

最高指導者だった毛沢東への国民の支持は極めて低いとみられる。大手ポータルサイト「謄訊網」はかつてサイト内で行った投票で、「毛沢東の手は人民の血で真っ赤に染められたヒトラーやスターリンと肩を並べる独裁者だ」と批判の論調を発した、作家で高校の歴史教師である袁謄飛氏(43)への支持票が反対票を大幅に超えたと米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。

習が袁氏の歴史本を米国の高校に進呈したことについて、「熟慮した末の対応で、重要なメッセージ性がある」「自分は毛沢東の支持者ではなく、その政治路線を継承しない」とアピールするためだという見方が大勢だ。

▶ 続きを読む
関連記事
中国で広がる粛清の嵐、習近平の身内や浙江派も調査の標的に。SNSまで調べる異常な忠誠審査と、サインを拒み自己保身に走る中共官僚の闇
「引退しても逃げられない」 中国共産党政権では近年、退職から18年を経た高官を摘発する事例も出ている。米紙は、習近平の反腐敗運動が汚職摘発から「忠誠心を試す粛清」へ変質していると報じている
中国当局が昆明で米国籍のミャンマー人学者を拘束。米大使館は渡航リスクを連日警告し、恣意的拘束や出国制限、二重国籍不認可による領事支援の制約に注意を呼びかけた
中国共産党の重要会議で「習近平党建思想」を初めて明示。一方で幹部の発言構成や役割分担に「異例」との指摘も。党内の力学変化をめぐり観測が広がっている
トランプ氏の発言に翻弄され、平壌へ駆けつけた習近平。その裏には、北朝鮮の核暴走が招く「日本の核武装」への強い恐怖があった。さらに原潜建造に動く韓国には沈黙せざるを得ない、中国の脆い外交実態を暴く