人民元、SDR採用 第3位の国際通貨に
国際通貨基金(IMF)は11月30日、中国の人民元を米ドル、ユーロ、ポンドと円に次ぎ、特別引き出し権(SDR)第5番目の構成通貨として採用した。人民元の構成比率は5通貨のうち10.92%で、円とポンドを抜いて第3位の位置づけだ。来年10月から実施されるという。
人民元のSDR採用が正式に決定したことで、興奮した中国国内メディアは「元はドルの国際基軸通貨としての地位を終わらせるだろう」と強気の論文を出した。しかし、市場関係者の多くは人民元のSDR採用の象徴的意義が実質的意義を上回ると認識する。
一部の専門家は、人民元の構成比率が予想より低いことと、来年10月から実施されることから、IMFがドルの国際基軸通貨としての地位に影響されないよう、段取りしたのではないかとみる。
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