国連報告書「中国で拷問・虐待は日常的」

国連拷問禁止委員会(以下、国連委員会)は9日に発表した報告書の中で、中国の警察と刑務所で拷問や虐待が日常的に行われていると断定、即時の停止と、弁護士への不当な身柄拘束を中止するよう求めている。

国連委員会はこのほど、中国における拷問の実態について、2008年以来7年ぶりに2日間の公聴会を開いた。証人喚問で中国政府の代表は政治犯の拘束を否定するとともに、政府は拷問や虐待を禁止していると主張した。一方、海外のチベット人組織、法輪功(中国で禁止されている伝統気功団体)、亡命した反体制派といった団体や関係者は、まったくの嘘であると反論した。

国連委員会は、拷問、拘留中の死亡・行方不明、不当な逮捕などの発生を証明する「信頼性の高い報告」を多数入手したとしている。同委員会の専門家10人は中国政府に対し、一年後に拷問等禁止条約の実施状況を報告するように求めた。

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