大阪 街を一望できるスポット
大阪城
430年前、天正13年(1585年)に華麗で優美な装飾を施した天守閣が豊臣秀吉によって築かれた。当時、大阪城は4重の堀に囲まれた日本一の巨城であったという。しかし「大阪夏の陣」で落城し、豊臣家は滅亡した。
その為、廃墟となっていた大阪城は、江戸時代初期の徳川2代将軍・秀忠の令により改築が始まり、10年の歳月をかけて、寛永9年(1629年)、3代将軍・家光の代に完成した。
この城の豊臣時代の石垣はすべて地中に埋められ、当時の地上からはその片鱗すら見ることができなかったという。
その後、徳川によって再築された天守閣が落雷によって焼失した為、昭和6年に大阪の市民が豊臣時代の初代天守閣をモデルとし、徳川時代の石垣の上に新しい天守閣を建造した。
平成に入ってからも改修工事が行われ、平成9年(1997年)には、国の有形文化財に登録、平成18年(2006年)には、日本 100名城中の一つにも選定された。
大阪城を目の前にすると半世紀に亘る歴史の重みがひしひしと感じられる。
地上50メートル5層8階建ての天守閣からは大阪の街が一望できる。また、この城は日没から23時までライトアップされており、威厳のある雰囲気で人々を楽しませてくれる。平成28年新春2日(土)と3日(日)には「迎春イベント」が開催され、江戸時代に大阪や京都で正月に行われていた門付芸の1一つ「ちょろけん」が実演される予定だ。
あべのハルカス300(展望台)
「ハルカス300」は昨年3月にグランドオープンした高さ300メートル、日本一の高さを誇る超高層ビルの展望台である。素晴らしい景色を360度存分に楽しむことができるのが最大の魅力だ。
気候条件が良ければ、京都から六甲山系、明石海峡大橋から淡路島、生駒山系、そして関西国際空港なども一望できる。展望台から観た夕日の中のビル街は格別に美しく、一瞬時が止まったかのようだ。
夜景が美しいスポットとして有名で、58階の天空庭園では「HARUKAS300光と音のShow」なども楽しむことができる。また12月23日〜25日は「クリスマス限定ディナープラン」が予約開始されており、特別なひとときを過ごすことができる。
1993年7月、建築家・原広司氏の設計によって大阪に空中庭園が誕生した。
超高層ビルの地上170メートルのところで連結された空中の庭園は、オープン以来多くの人々に開放され、今では大阪のシンボルの一つとなっている。40階展望フロアの更に上、地上173メートルには屋上回廊「ルミ・スカイ・ウォーク」がある。360度の広角パノラマから空を見上げると心地よい風が頬を撫でてくれる。
海外からの観光客にも好評を博しており、日本の夜景百選や、日本の夕日百選にも選ばれたほどだ。
また、空中庭園の真下にある1Fの中央広場では、期間限定で高さ27メートルもある大きなクリスマスツリーが約10万個の電飾でライトアップされ、多くの観光客を魅了している。
(文 まさ恵)