CPJ報告書「全世界で記者199人拘束」
ジャーナリスト保護委員会(CPJ、本部・ニューヨーク)が15日に発表した報告書によると、2015年にジャーナリストの拘束人数が最も多い上位3カ国は中国、エジプト、イランで、全世界で199人の記者が拘束され、約4分の1(49人)が中国で逮捕された中国人記者だという。
報告書では、米政府系放送局、ラジオ・フリー・アジア(RFA)のウイグル人記者ショクレト・ウシュル氏(Shohret Hoshur)の事例を特筆した。同氏は拘束中の記者リストにカウントされていないものの、中国に残る家族が中国当局に身柄を拘束されているという。
ウシュル記者は09年に、中国当局に強制収容され拷問を受けた末に死亡したウイグル人の実例を報道した後、中国国内にいる家族が当局からの嫌がらせを頻繁に受けるようになった。当局の命令でウシュル記者に電話をかけてきた兄弟は、弟にRFAを退職するよう求めたほか、現在、兄弟3人が実刑判決を受けて刑務所に収容されているという。
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