美味しい野菜シリーズ

蓮根

お正月のおせち料理の野菜と云えば蓮根です。蓮根はその穴から「先が見える」と云われ、縁起の良い食べ物とされてきました。また、穴が蜂の巣に似ている事から「はちす」とも呼ばれ、それが訛って「はす」と呼ばれるようになりました。

原産は中国ですが、一説にはインドとも言われています。日本には奈良時代に仏教と共に伝えられました。奈良時代に定着した在来種と、明治になって中国から伝えられた中国種とが有り、現在の主流は中国種です。在来種は細長く、食感はほっくりとしてモチモチ感があります。主流の中国種は節が丸く、サクサクとした歯切れの良い食感です。在来種には加賀蓮根、大口蓮根等があり、北陸地方で多く栽培されています。一方、茨城や徳島では主流の中国種が多く栽培されています。

煮物にはモチモチ感の有る在来種、酢ばすにはサクサクとした食感の中国種が良い様です。在来種は泥付きを、中国種は節がふっくらと丸い物を選びましょう。

長い歴史のある縁起の良い野菜「蓮根」を、お正月には是非おせち料理として食べて戴きたいと思います。

(杉本青果店代表 杉本晃章)

関連記事
伝説の英雄たちは、特殊な力を備えた武器を持っています。ギリシャ神話のゼウスは雷霆(らいてい)、アーサー王は魔法の剣、トールはハンマー、そして孫悟空は如意棒。さて、孫悟空はどのように如意棒を手にしたのでしょうか。
「昔から、天下の大勢は長く分かれていれば必ず一つになり、長く一つであれば必ず分かれるという」―『三国志演義』冒頭
アブラナ科の野菜は、その脳卒中の予防効果で知られていますが、研究者は、一部の人気が低い野菜が脳卒中のリスクを低減し、さらには脳卒中症状を逆転させるのに役立つ可能性があることを発見しました。
あなたが悩んでいるときに、話を聞いてくれる友人や家族はいますか? 自分の心の中を誰かに話すのは恥ずかしいと思っていませんか? 誰かに話を聞いてもらうことで、脳の認知機能の低下を防ぐことができるという研究結果があります。
ゴールデンレトリバーのシャムロックは、3月に米フロリダ州のある家族のもとに生まれた、緑がかったライムグリーン色のかわいい子犬です。