欧米人狙う「脅威情報」 一部地域で厳戒態勢=北京

駐中国米大使館は24日、大使館街に近い繁華街・三里屯でクリスマス期間中に、「欧米人を狙った脅威が起きる可能性があるとの情報を入手した」として、北京滞在の自国民に警戒を呼び掛けた。北京警察当局は同日付の公告で、期間中に市内の中・大型ショッピング施設に黄色予備警報の発動対応を行った。

脅威はテロ組織からなのかなど詳しいことは不明。三里屯は大使館街に近く、バーや店が立ち並び、外国人の多いエリア。同日の朝から、武装警察部隊が配置され厳戒態勢が敷かれている。大使館エリアにも、銃をもった武装警察が増員された。

中国の安全予備警報は紅色、オレンジ色、黄色、青色の4等級、紅色は最上級である。国営新華社の報道は「黄色警報時、大量の警官がショッピング施設やスーパーなどで警戒、人や車両への検問を徹底する」と説明した。

日本大使館は在留邦人に夜間の一人での外出を控えるなど注意を呼びかけている。英大使館も警戒情報を出した。

(翻訳編集・叶子)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。