2015年中国の出生人数 、前年より減少 専門家に衝撃
中国国家統計局はこのほど、2015年の出生人口が14年より32万人減少したと公表した。2014年から当局は一人っ子政策を緩和し、「単独二孩」(片方の親が一人っ子の場合、2人目の出産を認める)政策を実施しただけに、2年目の予想外の減少に専門家らは衝撃を受けている。
予想外の出生人数減
中国のメディアによると、1月19日付中国国家統計局の発表では、15年の中国本土の人口総数は13億7462万人で、前年より680万人増加した。そのうち、新生児の数は1655万人であり、14年より32万人減少した。
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中国北京市では4日、当局の諮問機関にあたる中国人民政治協商会議(政協)が開幕された。中国メディアによると、政協の男性委員は会議で、少子化の対策として30歳以上の未婚女性の出産を認めることを提案した。
中国国家統計局は17日、2021年の全国出生数は1062万人で、5年連続の減少と発表した。また、昨年の出生率(人口1000人当たりの出生数を示す比率)は7.52人と1949年の共産党政権樹立以来の最低水準を記録した。
近年、中国の少子化問題は深刻になる一方のようだ。地方政府はこのほど、子育ての負担を軽減するとして優遇融資策を相次ぎ打ち出した。中国では初の試みとみられる。
中国は日本よりもはるかに深刻な少子化に直面している。中国共産党政権は7月20日、夫婦1組につき3人まで子供をもうけることを認める方針を打ち出したのに続き、出産を奨励するさまざまな政策を導入する文書を正式に発表した。中国共産党(中共)は、急速に進む少子高齢化による経済成長鈍化などへの危機感を抱き、産児制限を緩和する方針だ。