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習近平内部談話 周永康らの政変活動を示唆

新年はじめから一般発売されている習近平国家主席の一部の内部談話を収録した本「習近平関于党的紀律和規矩論述摘編」には、元最高指導部メンバーの周永康や、薄熙来らが「政治的な陰謀活動を行っていた」など、初公表となる「意味深発言」が多く、その真意が問われている。中国問題専門家は、周・薄ら江沢民派の政変容疑を示唆していると分析している。

中国国営出版社が発行したこの本は、2012年トップ就任後から昨年末までの、習氏の内部談話を抜粋している。

本に記載されたある発言が注目されている。15年1月13日の中央紀律検査委員会(以下、中紀委)の内部会議で、習氏は周永康、薄熙来、徐才厚、令計画ら失脚した指導部元高官を名指しして「一部の人は政治的野心が膨らみ、己の私利または小グループの利益のため、裏で政治的な陰謀活動を行い、党を分裂・破壊させようと企んでいた」などと批判した。

ニューヨーク・タイムズ紙の関連報道は北京航空航天大学の任建明・教授などの政治専門家の見方として、「『政治的な陰謀活動』『党を分裂・破壊させる企み』はすなわち政変計画を意味している」「この発言の公開は非常に重大な意義がある」「習近平氏には、政敵(江沢民派)に勝ったという強い自信が満ちている」と報じた。

大紀元は12年2月に起きた(薄熙来の元側近・元部下である)王立軍・米領事館駆け込み事件以降、「周永康や薄熙来ら江沢民派が、習近平氏を転覆させるための政変計画を実行しようとした」と報じてきたが、当局は一行を汚職などの罪で裁き、公式発表レベルでは政変の容疑に触れていない。

一方、習氏の最近のとある発言も関心を集めている。中国国営メディアの報道によると、1月12日の中紀委の内部会議で、習氏は「腐敗撲滅の戦いは圧倒的な優勢になりつつある」と述べ、昨年の「まだ圧倒的な勝利を得ていない」という発言から大きく前進した。トップ就任後に繰り広げてきた江沢民派との政治闘争で完全優位に立っているとみられる。

大紀元時報の専属コラムニストは「習近平陣営がいよいよ、周・薄らの黒幕、『最後の大トラ(汚職幹部の代名詞)』と言われている江沢民元国家主席と、その腹心である曽慶紅元国家副主席の法的責任を追及するだろう」と予測している。

(翻訳編集・叶子)

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