消毒によるジカ熱対策 (YAMIL LAGE/AFP/Getty Images)

ジカ熱の性交渉感染リスク 当初の予測を上回る可能性

米疾病予防管理センターは23日、米国内で新たに発症したジカ熱感染者全14人に対し調査を進めているなか、全員が性交渉を通じて感染した可能性が高いと発表した。

14人はいずれも特定のパートナーと性交渉のある女性。パートナーの男性達はいずれも最近ジカ熱の流行地域に訪れていたことから、同センターの声明は、性交渉に起因するジカ熱の感染リスクは当初の予測よりも高いとみている。

中南米を中心に流行っているジカ熱は、熱帯に生息するネッタイシマカなどの蚊に刺されることで感染するとされてきたが、米当局は2月はじめ、同国内で性交渉による感染者が初めて見つかったと発表した。

14人には複数の妊婦も含まれているため、胎児への影響が懸念されている。BBC中国語ニュースサイトによると、ブラジルの研究チームが、妊娠中にジカ熱の症状をあらわし、小頭症の赤ちゃんを出産した同国内の産婦2人の羊水からジカ熱ウイルスを検出した。同研究チームは、この調査結果はジカ熱が乳児の小頭症を誘発するメカニズムを裏付けるものだと主張している。

同感染症が拡大を続けるブラジルを訪問中の世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は23日、ジカ熱の脅威を克服するまでの道のりはまだまだ遠いと懸念を示した。現在のところ有効なワクチンはないが、WHOは製造可能なメーカーを探していると発表した。

(翻訳編集・桜井信一、叶子)

関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]