漢方医学

感情の変化と病気

ずっと身体の疲れが取れない、便秘がちだ、肩こりがひどい・・・といった、不定愁訴に悩む人は少なくありません。これといった原因が見当たらない人は、自分の感情変化に問題があるのかもしれません。漢方医学では、マイナスの感情のみならず、すべての感情変化が度を超すと身体に害を与えると考えています。喜怒哀楽と五臓六腑の関係を知り、上手に感情の変化を制御して、健康の維持に役立てましょう。

漢方医学の理論では、人間の感情変化を「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」という七情にまとめられています。この七情の感情変化はそれぞれ特定の臓腑と密接に関連し、それぞれの機能に影響を与えて病気を起こすことがあります。 七情と五臓の関係は以下のように関連しています。

喜は心に関連し、気を緩める作用があります。

▶ 続きを読む
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
冬は気分の落ち込みや筋骨の弱りを感じやすい季節。チンゲン菜・しいたけ・厚揚げを組み合わせ、肝の滞りをほどき腎を養う冬向きの養生料理を紹介します。
現代科学と中医学の知恵をつなぎ、ポリフェノールが炎症や老化にどう働くのかをわかりやすく解説。お茶や果物が「巡り」を整える理由が腑に落ちる一読の価値ある内容です。