【ぶらり散歩道】–東京篇– 待乳山聖天
東京メトロ銀座線の浅草駅から江戸通りを歩いて10分、浅草寺一山支院の一つ待乳山聖天・本龍院に着く。壁沿いにある6体の石仏の中には、「見ざる、聞かざる、言わざるの三猿」の碑も片隅にあり、それらを見ながら歩を進める。
門を潜ると、右手には足利時代の作と推定される出世観音、左手には子育て地蔵として信仰されている歓喜地蔵尊が建ち、前方の階段上には本堂が望める。本堂正面には「聖天宮」の扁額が掲げられていて、神仏習合的な信仰が脈々と息づいていることがわかる。待乳山は江戸時代から風光明媚な名勝として有名で、歌川広重の東京名勝図会にも描かれている。現代では、東京スカイツリーが境内から真近かに見ることができるのがうれしい。また、駐車場から境内までの超短いスロープカーがあるのにはびっくりした。
本堂右後ろには、元禄時代の歌人、歌学者・戸田茂睡(1629~1706)の歌碑「あはれとは夕超えてゆく人もみよ まつちの山に残すことの葉」が建っている。目立たない場所に建っているので気づかない人が多いようである。
ご本尊は大聖歓喜天、本堂軒下や境内各所に見られる紋章には二股大根と巾着がある。二股大根は無病息災、夫婦和合、子孫繁栄を、巾着は砂金袋で商売繁盛を意味している。阿吽の狛犬も力強い表情だったのでカメラを向けた。
昼飯には少し遠いが、雷門近くの並木藪蕎麦がお勧めだ。そばつゆはかなり辛いが、江戸前そばと割り切って啜っていただきたい。
待乳山聖天 東京都台東区浅草7‐4‐1 電話:03‐3874‐2030
並木藪蕎麦 東京都台東区雷門2‐11‐9 電話:03‐3841‐1340
(江間十四子)
関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。