【ぶらり散歩道】–東京篇– 待乳山聖天

東京メトロ銀座線の浅草駅から江戸通りを歩いて10分、浅草寺一山支院の一つ待乳山聖天・本龍院に着く。壁沿いにある6体の石仏の中には、「見ざる、聞かざる、言わざるの三猿」の碑も片隅にあり、それらを見ながら歩を進める。

門を潜ると、右手には足利時代の作と推定される出世観音、左手には子育て地蔵として信仰されている歓喜地蔵尊が建ち、前方の階段上には本堂が望める。本堂正面には「聖天宮」の扁額が掲げられていて、神仏習合的な信仰が脈々と息づいていることがわかる。待乳山は江戸時代から風光明媚な名勝として有名で、歌川広重の東京名勝図会にも描かれている。現代では、東京スカイツリーが境内から真近かに見ることができるのがうれしい。また、駐車場から境内までの超短いスロープカーがあるのにはびっくりした。

本堂右後ろには、元禄時代の歌人、歌学者・戸田茂睡(1629~1706)の歌碑「あはれとは夕超えてゆく人もみよ まつちの山に残すことの葉」が建っている。目立たない場所に建っているので気づかない人が多いようである。

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