中国の偽食品問題

人体に有害な「ニセ食塩」80トン押収=中国内モンゴル

中国西部で最近、食塩と偽った工業用の塩が流通していたことがわかり、当局は約80トンを押収した。この塩は2014年から内モンゴルや河北省に出回っていたという。米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)が中国国内メディアを引用して、28日に伝えた。

それによると、これらの塩は内モンゴル自治区赤峰市の卸売市場から流通していた。地元警察や食品管理担当者は大量の塩を積んだ不審な車両を検査したところ、食塩と記載した袋に入った工業用の塩を発見した。

この塩の製造に関わった者は逃走中だという。警察は、同市の紅山区と松山区の3つの倉庫から約80トンの「ニセ食塩」を押収した。

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