(Creative Commons)
ちょっといい話

宴の席で 高僧が弟子に教えたこと

ある宴会の席でのこと。高僧に同行した弟子は、肉が精進料理に混ざっていることに気がついた。家の主人に知ってもらおうと、わざとその肉を見えるように料理の上に載せた。それを見た隣にいた高僧は、箸で素早くその肉を他の具の下に隠したが、弟子は再び肉を挟んで料理の上に置いた。しかし高僧は、またもやその肉を隠してしまった。

高僧は弟子に言った。「もう一度、その肉を取り出したら、私がその肉を食べてしまいます」。弟子は黙ってうなずいた。

帰途、弟子は高僧に言った。「料理人は、僧侶が肉を食べないことを知っていたはずです。なのになぜ、肉が精進料理に入っていたのでしょうか? 無礼な料理人は罰を受けるべきだと思いましたので、そのことを主人に知らせようとしただけです」

▶ 続きを読む
関連記事
いお茶やコーヒーをそのまま飲む習慣に注意。非常に熱い飲み物とがんリスクとの関連を研究が示しました
唐代の奇書『酉陽雑俎』を手がかりに、未知を排除せず包容する中国文明の精神と世界の広がりを描き出す。古人の謙虚な姿勢から学ぶ
目のかすみ、ドライアイ、まぶたのけいれん。強いストレスが目に現れる仕組みと、見逃したくないサインを紹介します
AIに思考や執筆を任せることで、私たちが失っているものとは?アマゾンの6ページ文書文化に象徴される「苦労して考えるプロセス」の重要性を紐解き、AI依存が招く思考の均質化や認知的オフローディングの罠、そして主体性の喪失に鋭く迫る必読論考。
近年は現代医学でも、腸内環境と皮膚の健康をつなぐ「腸皮膚軸」に注目が集まっています。シミを表面だけでなく、内側から見直す視点を紹介します