中国経済
17兆円の債務株式化、月内にも実施か 評論家「銀行の損失リスク拡大」
中国政府当局は深刻化する企業債務を減らすため、銀行の不良債権の株式化に関する具体的政策を4月中に発表するとみられる。4月4日付、国内「財新網」が伝えた。
報道によると、開発改革委員会(発改委)と財政部、銀監会などの政府機関はこれまで政策の実施について議論してきた。国家開発銀行の幹部は4月3日に財新網傘下『財新週刊』の取材に対して、「この政策は企業債務の対応策だ。現在企業債務問題が深刻で、数回に分けて実施する。第1回目の企業債務の株式化は約1兆元(約17兆円)規模で、約3年内で消化していく」と述べた。また第1回目の株式化の対象となる企業債務は不良債権ではない「関注型債務」だという。
中国人民銀行(中央銀行)は債務者の返済能力に応じて、債務を「正常」、「関注」、「次級」、「可疑」と「損失」の5段階評価を付け、最後の3段階評価は不良債権となる。
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