心の琴線
「あなたが私に教えてくれた」ある教師と生徒の絆
9月の新学期が始まった最初の日、5年生に進級した子どもたちに向かってトンプソン先生が語りかけた。「私にとって、あなたたち全員がかけがえのない存在です」。だがそれは、目の前に座っているテディ・ストッダードのことも指しているとは言えなかった。テディはおよそ、人から好かれるようなタイプではない。クラスメイトの誰にも心を開かず、いつも不潔な身なりで、シャワーだって浴びているのかもわからない。成績も振るわず、トンプソン先生は今日もまた、テディの答案用紙に大きなバツを付けた。
ほどなくして学校から、子どもたちのこれまでの記録に目を通すようにという指示がきた。ずるずると後回しにしてきたテディの資料にようやく手を伸ばした先生は、自分の目を疑った。
1年生の記録は、「テディはとても賢くて、いつも朗らかに笑っている。宿題もきちんとやり、礼儀正しく、周囲を楽しませている」
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